第13回日本海洋人間学会大会で研究発表!

海洋センターの兼任教員である笹子先生が、第13回日本海洋人間学会大会@東海大学静岡キャンパスで研究発表を行いました。
発表題目は、「海洋ごみの年間漂着量の実態調査;鹿屋体育大学海洋スポーツセンター前の海岸を対象とした事例研究」であり、海洋センター前の浜でビーチクリーンを週に1回、1年間実施し、海洋ごみの年間漂着量と、その季節変動を明らかにした研究です。
本研究の結果、
①海洋センター前の海岸(全長約180m)には、可燃ごみと不燃ごみを合わせて、1年間に205.4kgが漂着していること
②夏と秋の漂着量が、全体の80%以上を占めること
③台風や強い南西よりの風が吹いた直後は、海洋ごみの漂着量が急激に増加すること

などが明らかとなりました。

笹子先生からのコメント
本研究は、2023年度に卒業した榮樂ゼミの学生(寺尾碧さん)が卒業研究として取り組んだものです。近年海洋ごみが世界的に大きな問題となっており、海洋センター前の海岸にも多くのごみが漂着しています。そのため、各自治体がビーチクリーン活動を実施していますが、残念ながら、全てのごみを回収することは困難な状況にあります。本研究で得られた知見は、より海洋ごみの漂着量が多い時期にビーチクリーンを実施できるようになるなど、ビーチクリーンの実施時期を考える上で、有益な示唆となります。海はSDGsや環境問題とも密接に関わっていますので、学生の競技力向上はもとより、幅広い視点で、今後も様々な研究を学生と共に実施していきたいと考えています。